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活動内容

 

パイン バーレンズ (2003)

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台本:グレッグ ジオヴァンニ
音楽:リチャード エマート

Kurozuka

 

演出家、作家、役者、そしてシアター能楽のメンバーであるグレッグ ジオバンニはフィラデルフィア出身。1999年夏、ブルームズバーグでの能トレーニングプロジェクトで、初めて能と出会いました。その時は最初の一週間で、辞めてしまいそうになったそうですが、なんとか続け、その後、NTPの最も熱心な参加者となりました。2000年に最初のシアター能楽の稽古に参加してからは、重要なメンバーの一員です。

『不毛の松』は能の作品としては5番目ものにあたり、ニュージャージーの松の不毛地帯に住むといわれる鬼にまつわる伝説です。実はグレッグのつけた最初のタイトルは『ジャージーの鬼』でしたが、しばしの考案の後、『不毛の松』におちつきました。

魔女二人が聖なる術を練習している間に消えてしまった仲間を探しに、荒れ果てたニュージャージーの松の不毛地帯へと旅しています。目的地に着くと、沼から一人の老人があらわれ、沼に潜む悪い魔女について警告します。謡いはリーズ夫人に生まれた13番目の子供の話を語ります。この息子は誰にも欲しがられず絶望の末、母親によって悪鬼に預けられたというのです。老人は姿をあらわすことなく、近くの塚に消えてしまいます。これに続くこっけいな幕間では、3匹の蚊が魔女を食べるということを話し合い、鬼になってしまったリーズ夫人の息子のことをより声高く謡います。鬼が魔女をやってしまった後での、おいしい残りものを期待しているのです。後半では、鬼があらわれ、二人の魔女と闘います。魔女は鬼をお守りで払いのけようとします。遂には鬼の方が負けてしまい、逃げて行きます。いつかは他の獲物がえじきになり、悪鬼に自分の魂の割り当て分を支払うことが出来ると信じて。

この作品は、構造的には、古典的な能の演目の中のいくつかの作品と、とてもよく似ています。鬼と闘う魔女を使うところは、仏僧が鬼を追い払う為に経を唱え数珠を揉む『葵の上』『黒塚』や『道成寺』のなごりがあります。こういった古典で、鬼が出てくる作品、又は『不毛の松』に於いては、鬼は必ずしも負けるというのではなく、追い払われるといったほうがいいでしょう。払われるといったほうがいいでしょう。悪はけっして消え去ることはありませんが、弱められ、再びその醜い頭をもたげる日がくるまで、追い払われることになるのです。

シアター能楽は2004年の8月にブルームズバーグで『不毛の松』の稽古を始めました。2006年にはこの作品の初演を行う予定です。(リチャード エマート)